ましもと内科呼吸器科

お知らせ

新型コロナ感染症の治療薬(ラゲブリオ)について

 当院では抗ウイルス剤であるラゲブリオを処方しています。ウイルスの細胞内での増殖を阻害することにより、入院や死亡のリスクを軽減させます。大きなカプセル(長さ21㎜、直径7.6㎜)を1回4カプセル、朝夕の2回、5日間内服します。大きなカプセルですのでどうしても飲めない方は、脱カプセル後、水に溶かして内服することもできます。
 他の薬剤との併用や食事に関する制限がなく、腎機能障害や肝機能障害のある方でも使用できます。ただし、催奇形性が認められており、妊娠の可能性がある方や妊娠中の方は禁忌です。
 主な副作用は下痢、吐き気、めまい、湿疹などです。
 この薬は誰にでも処方できるわけではなく、18歳以上かつ発症後5日以内の人に限られます。その中でも、高齢者や基礎疾患などにより重篤化しやすい人が対象となりますが、常に高価な薬(5日分で9万4312円、現時点では公費ですので無料です)でもあり、処方するかどうかは最終的には主治医が判断します。