お知らせ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の臨床像について
現在流行しているオミクロン株は、感染性は非常に強いのですが、以前のような重症化する人の割合は減少しています。
ウイルスはまず鼻咽頭などの上気道に感染します。咽頭痛、鼻汁・鼻閉などの上気道症状に加え、倦怠感、発熱、筋肉痛といった全身症状を伴うことが多く、インフルエンザの症状に類似しています。臨床症状で新型コロナとインフルエンザを区別することは困難です。
咽頭痛はしばしば初発症状となり、嚥下困難を伴うこともあります。オミクロン株になって、嗅覚・味覚障害の頻度は減少しました。
患者さんの多くは発症後1週間程度で軽快しますが、一部の患者さんでは何らかの症状が長期間残ることもあります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第10.0版より