ましもと内科呼吸器科

気管支拡張症

75歳、男性。長年、咳、痰が持続しています。起床時に特に痰が多く、風邪時には汚い痰が多くなり、たまに血痰も見られます。最近、病院で気管支拡張症と診断されました。どんな病気なのでしょうか。

病態

何かしらの原因で気管支の壁が破壊され、非可逆性の気管支の拡張が起こった状態

症状

慢性的な咳、痰  時に血痰

原因

  • 先天性
  • 乳幼児期の感染症(肺炎、麻疹、百日咳など)の後遺症
  • 肺結核、非結核性抗酸菌症やじん肺の後遺症
  • アレルギー性気管支肺アスペルギルス症

診断

胸部CTで気管支の拡張を確認する(枠)

合併症

肺炎  血痰

治療

  • 安定期
       a)去痰剤
       b)痰を減らす目的で、マクロライド系抗生剤(クラリスロマイシン、エリスロマイシン)の少量長期投与
  • 増悪期(痰の増加、発熱、肺炎発症、血痰出現)
       抗生剤や止血剤の使用
  • 外科的治療
       気管支拡張症が限局している場合